ECサイト構築をShopify （ショッピファイ）で制作する 相場価格

公開日：2021.04.12

国内でも多くの企業が利用するECサイト構築プラットフォームShopify （ショッピファイ）ですが、構築の 相場価格 はどれくらいなのでしょうか。
実際に ShopifyでECサイトを委託で制作する場合の費用に関して調べてみました。

「どれくらいの費用で委託できるの？」「委託といってもどこまでやってもらえるの？」などといった疑問をお持ちの方も多いと思います。
今回はECサイト構築プラットフォーム Shopify （ショッピファイ）を制作会社へ委託した際におこなってもらえるサービス内容、またそれにかかる 相場価格 を紹介していきます。

Shopify （ショッピファイ）でECサイトを構築する際の 相場価格

Shopifyの特徴

ECサイト構築は様々なタイプがあり、Shopifyは以下の図のようにクラウド型のECプラットフォームになります。
クラウド型は同じオンラインで管理するASP型に比べてカスタマイズ性が高く、その中でもShopifyは自社管理の下、サードパーティによるアプリ開発・販売をおこなっています。
ECサイト運営をサポートする在庫管理、受発注、越境ECや定期購買などストアに必要な機能をアプリとして追加できるので、各ストアに合った細かいカスタマイズが可能となっています。

また、Shopifyは他のシステムとの連携もまた柔軟でインスタグラムやフェイスブックなどのSNSと連携・販売ができるオムニチャネルにも対応していることやPOSシステムが利用できるので実店舗とオンライン販売両方の在庫が一元管理できるのも特徴です。

Shopifyのプラン

Shopifyは制作費用とは別に以下のような月額費用があり制作会社が負担する場合とそうでない場合があります。
ちなみに初期費用は一切発生しません。

プランは概ね手数料、スタッフアカウント数の違いにあり、その他レポートなどの分析機能にもみられます。

ECサイトをShopifyで構築する費用について

Shopify （ショッピファイ）でネットショップ・ECサイトを構築するといっても、機能やページのカスタマイズ、デザインなど規模によって当然価格帯も変わってきます。
また、サイトのデザインや機能のカスタマイズだけでなく、プロマーケターによるマーケティング戦略や支援などECサイトの運営をサポートするサービスもECサイト制作会社がおこなっている場合もあります。

このようにECサイトの構築を制作会社に依頼する場合はShopifyのカスタマイズや運営サポートなどによって形成されています。

以下にECサイト構築をShopifyでおこなう制作会社4社をまとめましたので、ご覧ください。
制作会社それぞれのプランとサービス内容・価格を紹介していきます。

 Shopify の制作 相場価格 │4社の料金プランとサービス内容

・ART TRADING（アートトレーディング）

出典：「ART TRADING」

Shopify （ショッピファイ）構築だけでなく、ショップオープン後も運営サポートをおこなってくれるネットショップ・ECサイト構築会社です。
10年以上の実績、100社以上のネットショップ・ECサイトの構築と運用をおこなっています。

shopify構築プラン

出典：「ART TRADING」

 

・Neutral Works（ニュートラルワークス）

出典：「Neutral Works」

Shopify （ショッピファイ）構築はもちろん、ショップ運営における顧客管理、マーケティングSEO、売上管理やサイト分析をおこなってくれます。
無料相談が可能で、要望にあった Shopify （ショッピファイ）構築をおこなってくれます。

shopify構築プラン

出典：「Neutral Works」

・Anvie（アンヴィ―）

出典：「Anvie」

Shopify （ショッピファイ）での構築・運用サポート実績が豊富でアパレル・ワイン・食品や化粧品など幅広い業種をおこなっています。
Shopify （ショッピファイ）の柔軟性を最大限に有効活用した売れるECサイトを最短でリリースしてくれます。

shopify構築プラン

出典：「カンナート」

・カンナート

出典：「カンナート」

初めてのネットショップ・ECサイトの構築でも安心できる制作会社です。
レスポンスの早さ、期待通りのサイトの出来上がりが特徴で、部分的な製作依頼も承っています。

shopify構築プラン

出典：「カンナート」

ShopifyでECサイト構築をする場合の 相場価格

１・ ECサイト基本機能：25万円～50万円

この料金体系の場合、ネットショップ・ECサイトを運営する上で必要最低限の機能を委託で構築することができます。
一般的に以下のような機能が委託でおこなってもらえます。

・決済機能（カートシステム）
・納品書の発行
・送料設定（都道府県別/無料など）
・お知らせ・ブログ投稿（CMS）
・商品一括登録
・各種分析ツール設定
・追跡番号とURLの入力
・ドメイン設定
・自動返信メール設定

これらの機能をそれぞれ解説していきます。

■決済機能
ネットショップ・ECサイトになくてはならない決済機能の設定をおこなってもらえます。
shopify （ショッピファイ）のデフォルトでの決済機能は銀行振込・クレジットカードとなっています。

■納品書の発行
shopify （ショッピファイ）のデフォルト機能として利用可能な納品書発行機能を設定してもらえます。
この納品書には配送先情報、購入者情報、購入費、購入商品名・数量・ショップ情報が記載されています。

■送料設定
送料の設定は各都道府県別での設定だけでなく、〇〇円以上お買い上げの場合は送料無料など条件付での設定もおこなえます。

■新着・お知らせ（CMS）
ショップサイト上にショップの最新情報やお知らせを記載することができる機能です。
リピーターや新規顧客へのアプローチ、重要なお知らせなどを認知させる新着・お知らせ情報投稿の設定をおこなってもらえます。

■商品一括登録
販売する商品を shopify に登録する処理をおこなってくれます。
25～50万円の外注で可能な商品登録数は、5～20点ほどです。

■各種分析ツール設定
ショップに関する様々なデータを収集するために、googleアカウントでGoogle Analyticsを設置してくれます。
新規・リーピーター顧客の行動パターンや、ページごとのアクセス数などネットショップ・ECサイトの運営には必須ともいえる分析機能です。

■追跡番号とURLの入力
商品購入後に配送業者の追跡情報を追加できるようにしてくれます。
配送業者が Shopify （ショッピファイ）で十分にサポートされていない場合やその他の項目にあたる配送業者の場合でも追跡URLを手動で入力できるようにしてくれます。

■ドメイン設定
shopify （ショッピファイ）では完全独自ドメインの取得・設定が可能です。
指定したドメインを取得し、設定してもらうことができます。

■自動返信メール設定
購入した際に顧客へ注文確認の自動返信メールを送信する設定をおこなってもらえます。

対象
まずは早くネットショップ・ECサイトを開設したいという方におすすめの機能となっており、相場は25万円～50万円程と業者によって開きがあります。

・ Shopify （ショッピファイ）構築を代行でおこなっている業者4社のサービス内容比較

インターネットで確認できる情報で比較しました

２・デザイン・カスタマイズで個性を：50万円～100万円

この価格帯の場合、一般的には【１】のサービスに以下のようなサービスが追加されることが多いようです。

・デザインカスタマイズ
・画像加工
・オリジナルページ作成
・メルマガ機能
・機能ご提案
プロデザイナーによるデザインが可能となり、ページの自由度が【１】に比べて柔軟になり、ネットショップ・ECサイトの個性や他社との差別化を図ることができます。
また、機能の提案では集客やユーザビリティを上げる提案をしてもらえるので、ネットショップ・ECサイトに慣れていない、Shopify（ショッピファイ）の機能を最大限に発揮でない場合でも安心して運営をすることができます。

■デザインカスタマイズ
shopify（ショッピファイ）のデザインテーマの有料テーマを利用できるようになるので、大幅にデザインのカスタマイズが可能になります。
また、オリジナルのデザインを作成してくれる業者などもあるようです。

■画像加工
商品写真やイメージ写真をそのまま使用せず、イメージにあった加工をおこなってくれます。
shopify（ショッピファイ）において重要な顧客にショップのイメージを持たせるためには重要な作業です。

■オリジナルページ作成
商品の売上げアップに重要なLP（ランディングページ）の作成をおこなってもらえます。
力を入れている商品、アピールしたい商品などのLPの作成で顧客の購入率をあげることに繋がります。

■メルマガ機能
顧客の離脱を避け、リピーターを増やすために必要となるのがこのメルマガ機能です。
お得な情報、新入荷情報などを配信して売上アップにも繋がります。

■機能ご提案
売上・業務効率アップのために必要となるshopifyアプリで追加できる機能を提案してもらえます。
shopify（ショッピファイ）アプリには海外配送、倉庫連携・自動出荷など無料・有料で様々な機能をもったアプリがあります。

対象
独自性や機能の充実したECサイトの構築、Shopify（ショッピファイ）へ移行するといった方におすすめで、相場は50万円～100万円程となっています。

・ Shopify （ショッピファイ）構築を代行でおこなっている業者4社のサービス内容比較

インターネットで確認できる情報で比較しました

３・運営サポート・完全オリジナルデザイン：100万円～300万円

この料金体系になると、 Shopify （ショッピファイ）のウェブショップ・ECサイトをプロのデザイナー、エンジニアにより全てオリジナルのページで作成、更にはプロマーケターによるマーケティング戦略の策定も委託でおこなってくれます。
委託内容と機能は一般的に【２】の全てと以下が追加されます。

・マーケティング戦略策定、アプリ実装
・全ページオリジナルデザイン作成
・機能追加（機能数無制限）
・自由なページを作成（枚数無制限）

■マーケティング戦略策定・アプリ実装
運用するショップのマーケティング戦略を提案してもらい、実行するために必要なshopify（ショッピファイ）のアプリをショップに実装してもらえます。
顧客のクチコミ・レビュー、海外発送と言語設定、予約商品設定や、商品お気に入り機能など実践的で売上を上げるためのアプリは多く存在するので、適正なアプリを実装してもらえます。

■全ページオリジナルデザイン作成
ページのデザインやレイアウトをshopify（ショッピファイ）のテーマから抜け出して完全オリジナルで作成をおこなってもらえます。
プロのWEBデザイナーが担当してくれるので、理想にぴったりハマる世界観を出す事ができます。

■機能追加（機能数無制限）
shopify（ショッピファイ）で利用できる機能を無制限で追加できるようになります。
複数言語・通貨での販売、カゴ落ち対策、販売チャネル追加など、アプリはもちろんshopify自体の機能も多く存在します。

■自由なページを作成（枚数無制限）
LP（ランディングページ）の枚数を制限なく作成してもらうことができます。
季節や流行りなどでアピールしたい商品ごとにLPを作成することで顧客の関心も高まり売上げアップに繋げることができます。

この価格帯では上記のように【２】の機能の提案より更に本格的なウェブショップ・ECサイトでのマーケティング戦略を委託でおこなってもらえます。
また、ショップページのデザインや機能のカスタマイズ性がより柔軟になります。

対象
市場規模や需要を予想、本格的なEC運用をShopify（ショッピファイ）で勝負したいといった方におすすめで、100万円～300万円が相場となります。

・ Shopify （ショッピファイ）構築を代行でおこなっている業者4社のサービス内容比較

インターネットで確認できる情報で比較しました

４・大規模独自システム：300万円～1000万円

この価格帯になると、落札など独自のシステム開発や大規模なサイト企画、マーケティング支援、広告を委託でおこなってくれます。
また、ページやデザインが完全オリジナルで作成でき、必要な機能の選定・導入まで全て入念な打ち合わせを基におこなうので、300万円から1000万円が相場になるといわれています。

また、一般的な料金プランのように制限がないことがほとんどなので、決まった料金提示がなく、相談、ヒアリングにて見積もりを出すようになっています。

対象
商品在庫数、商品数の多い大規模で既存のネットショップ・ECサイトで既にそれなりの売上が立っており、マーケティング、広告費を膨大にかけてショップの規模を拡大したい方におすすめです。
１からShopify（ショッピファイ）を構築というより移管作業も多くあると考えておくと良いでしょう。

相場価格 だけでなく構築するECサイトの規模を明確にしておく

今回、 Shopify （ショッピファイ）でネットショップ・ECサイトを制作する際、制作会社に依頼して委託でおこなう場合のサービス内容とその相場をそれぞれご紹介しました。
各価格帯によって機能やサービス内容といった委託でおこなってもらえる幅が異なりますが、ネットショップ・ECサイトをどの程度の規模で運営するかが非常に重要となってきます。

制作スケジュールを明確にするためにも、委託の依頼してからどのような機能が必要なのかを考えるのではなく、事前にどのようなネットショップ・ECサイトを制作したいのか、機能や利便性を調査しておくと良いでしょう。

また、制作会社によって制作費に開きもありますので、こちらもよく調査や比較をおこなわなければなりません。
Shopify（ショッピファイ）制作を外注で委託する際のポイントをまとめた「Shopify ECサイト制作を外注する際に注意するべき４つのポイント」も是非ご覧くださいませ。

ECサイト制作ネットでは制作会社の新しい情報提供や比較をおこなって記事にできればと考えておりますので、引き続き宜しくお願い申し上げます。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。