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ECサイト運営は辛い仕事?業務内容やスキルなどについて解説

ECサイトの運営は辛い

ネットショップ・ECサイトの運営ではどんな業務があるか、辛い仕事なのかと気になっている方も多くおられるようです。
ネットショップ・ECサイトの運営と一言でいっても、商品登録、受発注処理、売上・顧客・在庫の管理、サイトページ更新、メルマガ作成、配信、カスタマーサポートなどなど多くの業務があります。

今回はネットショップ・ECサイトを運営する上で必要となる業務について解説していきます。
業務は多くありますが、技術の進歩により自動でおこなってくれる業務などもあるので、是非御覧ください。

ネットショップ・ECサイトの基本運営業務9項目

ネットショップ・ECサイトの運営をおこなう上で一般的な業務を以下にまとめてみたので御覧ください。

ネットショップ・ECサイトの運営基本業務一覧

これらがネットショップ・ECサイトの運営における一般的な業務となります。
それぞれの業務内容の詳細を説明していきます。

①ささげ(商品撮影・採寸・商品説明文)

ささげ

ネットショップ・ECサイトへ掲載する商品などの素材準備の作業で以下3つの作業がささげにあたります。
・商品の撮影
・採寸
・商品説明の原稿制作
決まった商品の販売しかしない場合はパッケージのリニューアルなどがない限り新たな作業はありませんが、流行や季節に合わせて原稿を変えるのも良いかもしれません。

②商品登録・設定作業

ささげで準備したネットショップ・ECサイトに掲載する商品情報をサイト運営用管理画面に登録する作業です。
商品画像、サイズ、説明文の登録後、販売期間の設定をおこない、サイト上に掲載(販売)します。
また、セールなどのキャンペーンやクーポンの配布などがあれば管理画面を使って設定をおこないます。

③バナー・LPの制作

バナーとLP

ショップやブランドの世界観を出すバナー、おすすめ商品のLP(ランディングページ)の制作作業です。
手の混んだ内容で制作する場合は専門的な知識やデザイン力が必要ですが、簡単に制作することもできるので、ショップにあった理想のバナーやLPを制作すると良いでしょう。

④受発注作業

ネットショップ・ECサイトで商品が売れた際におこなう業務です。
商品購入後、商品情報をもとに、出荷指示をおこなうことを受注処理といい、商品の在庫が少なくなってきた時に新たに商品の補充をするための処理を発注処理といいます。
この購入から発生する一連の流れをまとめて受発注作業とよんでいます。

⑤在庫管理

在庫管理

在庫管理はネットショップ・ECサイトで販売している商品の在庫数を仕入れや受注に応じて管理をおこなう業務です。
まや、ネットショップ・ECサイトを複数運営していたり、実店舗でも販売している場合でも全ての在庫を一元管理できるシステムがあり、この導入によって受発注や発送までの処理が簡略化され、業務効率を上げることができます。

⑥注文・売上管理

ネットショップ・ECサイトの運営管理画面で、いつ・誰が何を購入したのか注文者や注文商品、お届け先などの情報を確認できるよう管理する業務です。
また、この業務とあわせて売上の管理もおこなえます。

⑦出荷作業

出荷作業

ネットショップ・ECサイトで購入された商品の出荷作業です。
注文商品の梱包、出荷伝票の発行をおこない、配送業者へ出荷の依頼をおこないます。

商品を倉庫などで管理している場合は、自動出荷システムを導入することで注文から出荷までの作業を完全自動化することができるので、業務効率が一気に上がります。
ネットショップ・ECサイトの規模が大きければ大きいほどこのシステムの有用性は高くなります。

⑧カスタマー対応

カスタマーサポート

ネットショップ・ECサイトの運営における重要な業務であるカスタマー対応は、顧客からの電話やメールでの問い合わせに対応する業務です。
主に商品についての質問や注文内容についての問い合わせとなりますが、クレームなどでは慎重におこなわなければならない業務です。

その時々の問い合わせによって対応内容が変わるので、柔軟な対応能力が必要となります。

⑨メルマガ・SNSなどコンテンツ運用

ネットショップ・ECサイトは運営を開始すればどんどん顧客が訪れるわけではありません。
集客をおこなわなければ売上にもつながらないので、SNSやブログなどコンテンツの制作をおこなったり、メルマガなどを制作して顧客へお得な情報などを配信する業務が必要です。

また、無闇矢鱈おこなうのは非効率です。
顧客データなどの分析・レポートなどをおこなって、コンテンツ制作作業を適切におこなうようにしましょう。

ネットショップ・ECサイトの運営に必要なスキルは?

運営に必要なスキルは?

先にネットショップ・ECサイトの運営でおこなう業務を紹介しましたが、これらをおこなうためのスキルについて解説していきます。

ネットショップ・ECサイトの運営となると難しそう、かなりのスキルがないと出来ない。
と思われてる方が多くおられます。

しかし、多くの業務はちょっとしたスキルがあれば運営に携わる事ができ、初心者でもすぐに慣れるような業務内容となっています。

■タイピング(検定資格など不要)

タイピングといっても、カスタマー対応や商品説明など常に長文の作成をするわけではありません。
ブラインドタッチが出来なくても可能な業務です。

■ECシステムの管理画面の操作

商品登録やキャンペーンなど必要に応じて管理画面で操作をおこなう作業ですが、この業務に関しては専門知識が必要となってきます。
また、ECシステムによっては簡単にこれらができる仕様のものから、独自で構築するものなど様々ですので、初心者やあまり知識がない方であればECシステムのテンプレートが豊富なシステムを選択すると良いでしょう。

■エクセル

Microsoftのエクセルを使うスキルが必要となりますが、こちらは簡単な使用方法(マニュアル)ですので、最低限の操作ができれば問題ありませんし、未経験の方でもネットで検索したり、教われば慣れるような作業です。

このようにネットショップ・ECサイトの運営は全員がそれぞれの専門分野の知識を1~10まで熟知していないと出来ないということがなく、最低限の操作ができれば十分運用が可能なものです。

また、求人などでもネットショップ・ECサイトの運営会社では未経験でも大歓迎と記載された内容が多くあり、実際初心者、未経験でも少し慣れれば運営に携われるとわかります。

もちろん専門知識やデザイン、コーディング、プログラミングなどの知識が必要になるケースもありますが、業務に関わることで業務全体の連携も見えてくるので、キャリアアップも十分に図れます。

ネットショップ・ECサイトの運営は辛い?

ここまでネットショップ・ECサイトを運営する上で多くの業務は特別なスキルがないと携われないわけではないとご理解いただけたと思います。

次に、ネットショップ・ECサイトの運営に携わる方々は実際にどう思っているのかのアンケートの一部をご紹介します。
アンケートは株式会社ネオマーケティングが運営する「アイリサーチ」を利用したWEBアンケート方式で実施されたものです。

・実際にネットショップ・ECサイトの運営に携わる人は作業量に関してどう感じているのか

ECサイト運営アンケート
出典:「株式会社ネオマーケティング」

上記のように半数以上の人がちょうど良い、やや少ない、少ないと感じる人が占めています。

次にネットショップ・ECサイトの運営を手間や時間を省き、効率化を図るために外部システムの導入、業務を活用しているかについてのアンケートです。

ネットショップ・ECサイトの開設・運営に外部パートナーを活用したか

ECサイト運営アンケート2
出典:「株式会社ネオマーケティング」

このように過半数以上のネットショップ・ECサイトが外部パートナーを活用して開設・運営をおこなっています。
このことから、ネットショップ・ECサイトの運営において、業務効率を十分に図り、無駄な工数・時間を省くために必要な外部の業者、システムが何かを洗い出し、活用することが運営における「辛さ」の軽減に繋がっているといえます。

ネットショップ・ECサイトの運営が特別辛いわけではない

今回、ネットショップ・ECサイトの運営が辛いのか、その業務内容や必要なスキル、実際に働く方のアンケート結果などを紹介しましたが、いかがでしたでしょうか?

ネットショップ・ECサイトの運営体制や業務内容は表に出ないものなので、イメージで辛い、難しそうと思われがちですが、多くは作業量による辛さであって、これに関してはどの職種・業界でも同じだといえます。

実際にネットショップ・ECサイトの運営に携わる方がこの仕事は特別辛い、難しいと感じることはないといえます。
本記事でも説明しましたが、年々ネットショップ・ECサイトにおける業務効率は新たなシステムの開発や、システムとの連動で上がっています。

また、未経験でも実際に業務に携わる事ですぐに慣れる業務が多くを占めているので、ネットショップ・ECサイトの運営は特別スキルがないと携われないというものでもありません。
世の多くの業種・業界を見渡せば、ネットショップ・ECサイトの運営は特別厳しいわけではなく、標準なのではないかと感じます。