【自社ECサイト(ネットショップ)の始め方】その後の運営方法は?
自社 ECサイト (ネットショップ)の運営業務は多岐にわたります。
開店したら、いったいどんな仕事が発生するのか、始める前に知っておく必要があります。
今回は自社 ECサイト(ネットショップ)の始め方の基本となる運営方法を解説いたします。
もくじ
自社 ECサイト (ネットショップ)の運営とは?
これから自社ECサイト(ネットショップ)を立ち上げる予定がある方、または自社ECサイトの運営担当者になった方に向けて、自社ECサイトの運営で発生する業務を紹介いたします。
楽天市場などのECモールの運営と、自社ECサイト(ネットショップ)では少し勝手が違うため、運営の全体像や、業務の基本的な流れ、売上を上げるために業務としてやるべきことについて説明いたします。
ECサイト (ネットショップ)の運営方法は大きく2種の業務に分かれる
ECサイトの運営は主にフロント業務とバックエンド業務のふたつに分かれます。
上図の①~④がフロント業務、そして⑤~⑨がバックエンド業務になります。
フロント業務
フロント業務とは主にマーケティング活動のことでダイレクトに商品の売り上げに影響する業務です。
商品企画や仕入れ・製造、サイト制作・更新管理、自社商品の販売促進をするプロモーション業務を指します。
バックエンド業務
一方バックエンド業務とは、商品が売れた後の受注処理から在庫管理、出荷、配送、そして届いた後のアフターサービスや問い合わせ対応といったカスタマーサポートなどの事務作業を指します。
バックエンド業務は、リピート購入に影響する業務でもあります。
注文件数が多くなると、配送のミスや在庫管理のミスが起きやすくなります。
お店の信用問題に影響しますので、しっかり体制を作ることが大切です。
フロント業務
それではフロント業務を詳しく見ていきましょう。
1.商品企画
商品企画とは、お客様のニーズに合わせて商品やサービスを企画する仕事です。
フロント業務の中でも1番重要なパートになります。
自社ECサイト(ネットショップ)で利益を出すためには、売れる商品開発が大前提です。
そのためには、ターゲットのリサーチや需要、トレンド・季節など購買につながる情報を考慮し企画します。
原価率や利益率といった価格に関する要素も決めていきます。
2.仕入れ・製造
商品企画に基づいて、仕入れや製造を行います。
なかなか最初から予定通りに予想した件数で商品を売ることは難しいのがネットビジネスです。
近年はSNSで話題になって「バズる」こともあります。そうなると、予測以上にアクセスが殺到して在庫が足りないなんてこともあり得ます。
機会損失を生まないために、仕入れ先を複数確保したり、柔軟な対応ができるように準備をしておくことも必要です。
3.サイト制作・更新管理
ECサイトの制作において意識すべきことは、2点あげられます。
ひとつは、自社が売りたい商品に合うデザインかどうか、
もうひとつはユーザーが使いやすいデザインかどうかです。
気をつけないといけないことは、見栄えばかりを意識しないことです。
ユーザビリティが悪ければユーザーは離脱し購買に至らないという結果を引き起こします。
更新管理業務は商品の登録や在庫の補充をしたり、商品情報を修正・加筆したりと多岐に渡ります。
日々の更新業務は商品の売れ行きを左右する重要な業務と言えます。
ECサイトの売上に直結する業務のため、優先順位を決めながら管理作業していく必要があります。
4.プロモーション
自社ECサイト(ネットショップ)におけるプロモーションとは、WEBマーケティングによる広告運用が主になります。
代表的なプロモーションは以下の5つです。
1. リスティング広告
2. ディスプレイ広告
3. アフィリエイト広告
4. コンテンツマーケティング
5. SNSマーケティング
1〜3で掲げたリスティング広告・ディスプレイ広告・アフィリエイト広告は「Web広告(インターネット広告)」のため、即効性はありますが費用がかかります。
ECサイト立ち上げ初期で予算を割くことが難しい場合は、4〜5のコンテンツマーケティングやSNSマーケティングがおすすめです。
コンテンツマーケティングは即効性は感じられませんが、中・長期的な集客戦略として最も手堅い集客方法です。
SNSマーケティングも、自社のファン作りの一貫としておすすめです。
拡散力を持てれば売り上げの見込みも立てやすくなるでしょう。
バックエンド業務
続いてバックエンド業務について解説いたします。
5.受注処理
お客様が商品を購入した後、発送して品物を送ったりサービスを提供するのがバックエンド業務になります。
注文確認のメールを送信したり、在庫の引き当て作業、出荷指示などといった業務があたります。
6.在庫管理
在庫管理とは在庫の過不足の管理をおこなう業務です。
販売予測に基づいた在庫の投入はもちろん、過剰在庫や品切れが起こらないようにいつもチェックし、適宜調整をする必要があります。
特に気を付ける必要があるのは、実店舗や複数のネットショップで商品を展開している場合です。
在庫をシェアして運用している場合は、システムの導入などを検討するのも良いでしょう。
7.出荷
出荷とは、受注処理の際の出荷指示に基づいて、倉庫から商品をピッキングする作業や、その商品を梱包して配送業者に引き渡す出荷作業の一連の業務を指します。
商品を安全に、そして綺麗な状態で送るように細心の注意を払う必要があります。
ギフト対応などの要望に応える際は、のしを用意したり、納品書を入れないようにしたりと、注文内容によって作業します。
出荷作業はできれば一人で行うよりも二人以上でダブルチェックができる体制をとる方が良いでしょう。
8.配送
商品を出荷する際、どの配送業者を選ぶかも重要な要素です。
いろいろなサイズの商品を扱う場合は、複数の業者を使い分けるのも手です。
お届け先の住所や出荷サイズによって、業者ごとに金額が異なりますので、使い分けることによってコストカットが可能です。
9.カスタマーサポート(アフターサービス)
カスタマーサポートは接客のひとつでもあります。
お客様からの質問に答えたり、商品の破損などのトラブルに対応したり、一方で次回の注文につなげるためのクーポン配布やフォローメール等の作業も含まれます。
カスタマーサービスの内容や質で、お客様との信頼関係の構築に繋がります。
まとめ:自社 ECサイト(ネットショップ)運営で必要なこと
自社ECサイト(ネットショップ)の運用方法において必要なことは、上記の運営業務をバランスよく行うことです。
どれかが偏ると売り上げをあげていくことは厳しくなります。
小規模のECサイトの場合、担当者が一人しかいないことも中にはあります。
ですが、本格的に、売り上げを大きく伸ばして運営していきたいなら、業務に合ったスタッフの配置を行うなど、運営方法や体制をしっかり持つことが必要です。
スタッフを抱えるのが厳しい場合は、経験豊富なパートナー企業と手を組むこともおすすめです。
上記で紹介した運営内容で、自社で対応できることと難しいことを洗い出し、業者にネットショップの始め方について問い合わせてみてください。特に最初のスタートではプロの手も借りつつ準備を行うことでビジネスを加速させることができるでしょう。