IT導入補助金における『 実績報告 』のやり方・手順8ステップ

公開日：2021.08.16

IT導入補助金の申請後、交付が決定しITツールを導入した後 実績報告 をおこなう必要があります。
実績報告 とは、ITツールを導入したことを事務局に証明するものです。
今回はこの実績報告をどのタイミングでどのような内容でどうを進めていくか必要事項と共に解説、実績報告後いつIT導入補助金が支払われるかについても解説していきます。

IT導入補助金における 実績報告 とは？

実績報告とは、補助金の交付が決定した後にITツールの導入（契約・支払い・納品）をおこない、申請マイページ・事業者ポータルにて実施した事業内容を事務局へ報告することです。
まず実績報告の流れに関して記載していきます。

実績報告 の手順８ステップ

上記のように、実績報告は申請事業者とIT導入支援事業者が８ステップの手順でおこないます。
手順の詳細の前に、実績報告に必要となるものを記載していきます。

実績報告 に必要なもの

実績報告の際、正確な情報と定められた書類を添付で提出する必要があります。

実績報告時に提出する証憑書類

①請求に係る書類
請求に係る書類は請求書、および請求明細書の提出でおこないますが、記載していなければならない項目が7項目あります。

1.請求日
2.請求元情報（IT導入支援事業者名と一致していること）
3.請求先名（申請者の事業者名と一致していること）
4.請求金額の合計
5.ITツール名（製品名）
6.ITツール（製品）数量
7.ITツール（製品）金額

②支払いに係る書類
ITツールを導入する申請者（申請事業者）がIT導入支援事業者へ支払いが完了したことを確認できる証憑書類の提出の提出でおこないます。
この場合、支払い方法が銀行振込とクレジットカード払いの2通りあるので、それぞれで必要となる証憑書類について記載していきます。

◆銀行振込の場合
銀行振込の場合以下が確認できる書類を提出します。

1.金融機関名（利用した金融機関名が読み取れること）
2.振込日時（実績報告より前以前であること、振込予約の場合は予約以降に実績報告をおこなう）
3.振込元情報（申請事業者名とあわせて口座情報が確認できること）
4.振込先情報（IT導入支援事業者と一致すること）
5.振込金額（ITツール代以上の金額が支払われていること）
6.振込が完了してること
7.口座から口座へ振込がされていること（現金での振込は認められません）

◆クレジットカード支払いの場合
クレジットカード支払いの場合、クレジットカード明細に以下の記載が必要となります。

1.カード名義人情報（申請事業者名と一致すること）
2.利用日（実績報告日以前であること）
3.利用金額と請求金額（ITツール代以上であること）
4.引き落とし口座情報（法人口座、または事業主の名義口座であること）
5.利用内容（購入したITツールの内容、IT導入支援事業者名が確認できること）
※支払いは分割でなく1回払いでなければ認められません。リボ・分割は不可

IT導入補助金における 実績報告 8ステップ

① 実績報告 の開始

・下記画像のように申請マイページへログインし、画面左側の申請者メニューにて【実績報告情報詳細】をクリックします。

・実績報告に関する流れを確認したら、【次へ】をクリックします。

 

・支払方法選択画面にて、銀行振込・クレジットカードの各注意事点を確認し、支払いをおこなった方法にチェックを入れて、【次へ】をクリックします。

②請求・支払い証憑の添付

・支払い明細の添付
下記画面下部の【支払明細（金融機関振込書）添付ファイル】のピンク色の【ファイル添付】より添付します。

・請求書および請求明細書の添付
下記画面下部の【請求書および請求明細書の添付ファイル】のピンクの【ファイル添付】より添付します。

※添付する書類の詳細に関しては後ほど「実績報告時に提出する証憑書類」にて解説します。

ファイルの添付が完了したら【次へ】をクリックします。

・ハードウエアレンタルの場合

IT導入補助金申請をしてハードウエアをレンタルしている申請事業者には下記のような画面が表示されるので、【ハードウエアのレンタルを行いましたか？】で【はい】にチェックを入れ、以下の資料を添付します。

・レンタル物件申込書と契約書（契約日が2020年4月7日以降のもの）
・レンタル物件納品完了書
・レンタル物件明細書（発行日が記載されているもの）
※記載が必要な内容
・レンタル元の情報（IT支援事業者名または、コンソーシアム構成員名）
・レンタル先名（申請事業者名）
・レンタル物件名（製品名）
・レンタル物件の契約内容（数量・契約期間・単価が記載されている）

これらの内容を下記画像のピンク色の【ファイル添付】より添付します。

添付が完了したら【次へ】をクリックします

 

③補助金受取口座の入力と添付

・補助金を受ける口座情報をjpg・jpeg・png・pdfのいずれかのファイル形式で添付します。

※通帳表紙と表紙裏面、またはインターネットバンキングの画面キャプチャ
※当座預金の場合は当座勘定照合表、残高証明書、当座勘定入金帳。
いずれも必要情報を明確にして、下記画像の【通帳の表紙/表紙裏面】のピンク色の【ファイル添付】より添付します。

④補助金を受け取る口座情報の入力

添付ファイルを開き、閲覧しながら以下の口座情報を入力します。
※ゆうちょ銀行で登録する場合は、口座番号（記号・番号）で入金できないので、支店コード・支店名・口座種別・口座番号・口座名義人の情報が必要となります。

◆必要情報
・金融機関コード
・金融機関名
・支店コード
・支店名
・口座種別
・申請事業者名
・口座名義（カタカナ）
・口座番号

以上を入力したら、下記画像のように【次へ】をクリックします。

ここまで完了したら、IT導入支援事業者が以下の流れで対応をおこなってくれます。

⑤請求・支払いの証憑・口座情報の確認　※IT導入支援事業者がおこなう

IT事業者ポータルでIT導入支援事業が添付された請求・支払いの証憑、口座情報を確認します。

⑥契約・納品・請求・支払情報の入力　※IT導入支援事業者がおこなう

IT導入支援事業者が契約・納品・請求・支払情報を入力します。

⑦SMS認証をおこない、実績報告を提出

IT導入支援事業者の入力内容を確認し、修正箇所がなければSMS（携帯電話のショートメッセージ）認証をおこない、事務局へ実績報告書を提出します。

・申請マイページTOPの申請者メニューより【実績報告情報詳細】をクリックします。

・添付ファイルを全て開き、内容を確認し、修正点がある場合は下記画像の赤丸【修正を依頼する】よりIT支援事業者へ修正依頼をおこないます。
内容に問題なければ【次へ】をクリックします。

・認証コードを登録した携帯電話番号へSMS（ショートメッセージ）にて送信するために【認証コードを発行する】をクリックします。
事務局からのSMSに表示されている5ケタの認証コードを下記画像赤枠に入力し、【事務局へ提出】をクリックします。

⑧ 実績報告 提出完了

実績報告が完了したら下記の画面に切り替わるのでこちらが表示されれば正常に報告完了です。

事務局にて確定審査をおこなうので、審査結果を待ちます。
※提出内容に不備がある場合は不備差し戻しがおこなわれるので、迅速に対応するようにしましょう。

実績報告後IT導入補助金はいつ支払われる？

ここで多くの方が気になっているIT導入補助金の交付はいつおこなわれるかについて解説していきます。
今回この件に関して、IT導入補助金2021の窓口へ電話で問い合わせてみました。
回答いただいた内容を下記画像のようにまとめたのでご覧ください。

上記のように、実績報告が完了してから事務局で報告内容をもとに審査し、審査が通ったら補助事業者から事務局へ申請をおこないます。
申請後、補助額が確定します。
補助金の支払いは、この補助額確定から1ヶ月後を目安におこなわれるとの回答をいただきました。

※審査・補助額の確定までの期間は混雑具合にもよりますが、1～2週間ほど要するようです。

IT支援事業者との連携で迅速な実績報告を

今回IT導入補助金交付におけるITツール導入の実績報告の手順を8ステップで解説しました。
実績報告はIT導入補助金の申請事業者だけでなく、IT導入支援事業者でも報告作業が必要となります。

添付ファイルや入力内容などの確認時に修正箇所があればIT導入支援事業者へ修正依頼をし、またIT導入支援事業者から修正依頼があった場合、迅速に対応をおこないスムーズに実績報告が完了するようにしましょう。

最後までお読みいただき誠にありがとうございました。
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