ネットショップ(ECサイト)開業の失敗事例8選!売れるための改善策も
新型コロナウイルスの感染拡大を背景に、EC市場は拡大を続け、その市場規模はさらに拡大していくことが予想されます。
ネットショップの開業の手段もさまざまあり、参入しやすくなっていますが、売上を作り軌道に乗せるのはそう簡単なことではありません。場合によってはネットショップ(ECサイト)を開業しても、赤字が続いてしまい失敗するケースも。
本記事ではネットショップ(ECサイト)開業において、失敗事例からみられる共通点を紹介します。売れるネットショップを開業するために、先に失敗事例を学んでおきましょう!
ネットショップ(ECサイト)開業における8つの失敗事例
ネットショップ(ECサイト)開業時に起こる失敗事例を8つ紹介します。全てよくある失敗で、どのネットショップ(ECサイト)にも起こり得ることですが、開業前にしっかり準備しておけば防げるもの。
売れているショップは失敗しないように対策を講じています。必ず確認し、対応できるようにしましょう。
失敗事例1.初期費用がかかりすぎて運営資金が底をついた
初期費用をかけすぎて失敗してしまうケースがあります。
開業方法は無料で始めるものから数百万、数千万かかる方法までさまざまです。しかし、初めてネットショップ(ECサイト)を開業する初心者ほど、あれこれと費用をかけすぎてしまう傾向があります。
前述したように軌道に乗せるまで難しいのが、ネットショップ(ECサイト)です。まずはスモールスタートで、できるだけ費用をかけないで開業する方法を検討しましょう。
費用面で心配がある場合は、ASP型のネットショップ(ECサイト)がおすすめです。「BASE」や「STORES」など無料で開設できるサービスを利用すると良いでしょう。
無料で開設して実際に販売してみて、顧客の反応を見てからさらにショップを拡大していくこともできます。初期費用のかけすぎに気をつけてください。
「ASP型のネットショップってなに?」「料金について詳しく知りたい!」と思った方は、ぜひ「ECサイト制作での ショッピングカート 比較│機能・プランと選び方」をご覧ください。
失敗事例2.ネットショップ(ECサイト)の情報が充実しておらず不安要素を与えていた
売れていないネットショップ(ECサイト)には、以下のような共通点が見受けられます。
- 電話番号がない
- 運営者の顔写真がない
- 利用ガイドがわかりにくい
- 決済方法が少ない
- 納期がわからない
- 商品レビューがない
上記の情報を載せなければ売れないわけではありません。しかし、昨今の情報社会では顧客から信用を得ることが非常に大切です。
売れているネットショップ(ECサイト)は、上記の対策がなされているサイトがほとんど。できるだけ情報を開示し、安心感を与えられるショップにしましょう。
以下の記事もぜひ参考にしてみてください。
ネットショップ(ECサイト)開業の成功事例【成功させる方法とは?】
失敗事例3.ネットショップ(ECサイト)への集客対策がなされていなかった
どんなに商品力に自信があっても、まずはネットショップ(ECサイト)の存在を知ってもらわなければなりません。集客できるよう適切な施策を実施しましょう。
具体的には以下のような対策があげられます。
- SEO対策
- SNS集客
- Web広告
- アフィリエイト広告
- ブログ
中には、無料で実施できるものもあります。まずは無料でできるものから試して、集客に繋げましょう。
場合によっては、広告に費用をかけすぎて運転資金が尽きてしまうケースもあります。そのため、適切な施策を実施することが大切です。
失敗事例4.リピーター獲得施策を行なっていなかった
ネットショップ(ECサイト)の売上を拡大していく際には、リピーターを育てる必要があります。
新規顧客の獲得はもちろん大切ですが、継続して購入してもらえるショップ作りも重要です。失敗してしまうショップは、リピーターの育成を疎かにしてしまっている傾向があります。
リピートされない理由は「商品に満足できなかった」「店側の対応に不満があった」などさまざまです。売れているネットショップ(ECサイト)はそういった現実を受け止め、不備があれば対応策を講じています。
例えば以下のようなことがあげられます。
- 購入いただいたお客様にアンケートをとってリアルな声を集める。
- 商品を期待以上のものに改善。(感動してもらう工夫を考える)
- 注文から到着までどこよりも早く対応する。
- 問い合わせ対応は丁寧に早く行う。
- 商品と一緒にメッセージや次回使えるクーポン、その他の商品紹介リーフレットなどを封入している。
上記は一例で、対応策はさまざまあります。あなたのショップにあった施策を考えてみてください。
失敗事例5.利益が出ない状態で商品を販売していた
ネットショップ(ECサイト)の開業が初めての場合に多いのが、価格設定を間違えてしまうことです。
実店舗で販売する際と違って、ネットショップ(ECサイト)の場合は、梱包資材や送料、決済手数料、キャンセル手数料などの費用が発生します。
最初に予測していなかった費用が発生し、実は利益が出ない構造で販売していたといったケースも。しっかり販売前にコストシミュレーションをする必要があります。
また、利用するネットショップ(ECサイト)によって発生する手数料も変わってきます。以下は参考までにネットショップ(ECサイト)で発生する可能性があるコストです。
- 倉庫代
- 保守運用費
- ツールやサービスなどの利用料金
- 手数料(決済手数料、振込手数料、キャンセル手数料等)
- 外注費(デザイン、システム構築、コンサル等)
上記はあくまで一例です。
開業の準備段階で、どんな費用が発生するのかしっかり把握しましょう。
前述したように、これらのコストは業者によってさまざまです。サービス内容と費用を比較して決めましょう。
失敗事例6.他のネットショップ(ECサイト)との差別化ができていなかった
販売している商品が他のサイトでも売られていたり、類似商品が他店でも売られている場合は、特に差別化を意識する必要があります。
ポイントは、なぜお客様はわざわざあなたのネットショップ(ECサイト)から購入しなければいけないのか。
例えば「どこよりも安い価格でお得に買える」「手厚いアフターケアがある」などといった、他店にはないお店のウリを明確にしましょう。
開業準備の段階で他店をリサーチし、どの部分で差別化できるのか十分に考えておく必要があります。売れているショップの良いところも取り入れて、自分のショップはさらに良いものにしましょう。
失敗事例7.商品を魅力的に伝えられていない
失敗してしまうネットショップ(ECサイト)の特徴として、写真が暗い、綺麗じゃないといったケースがあります。
実店舗と違い、ネットショップ(ECサイト)では手に取って商品を確認してもらえないため、写真とテキストでの訴求がメインです。画面上で商品の魅力を伝えきる必要があります。
写真は携帯で撮ったものではなく、カメラで撮ったものが望ましく、より綺麗に見えるようこだわって撮影しましょう。
明るさ、色味の調整も大切です。プロのカメラマンに撮ってもらうことも視野に入れておきましょう。
失敗事例8.ネットショップ(ECサイト)の開設や運用をするのに専門家が必要だった
ネットショップ(ECサイト)は、独学で開業することも可能です。
しかし、ネットショップ(ECサイト)の業務は多岐にわたるため、必要なスキルの幅も広くなります。
以下が一般的に必要とされるスキルです。
- PCスキル(検索・メール対応スキル)
- ホームページ制作に関する知識(HTMLやCSSなど)
- 写真や画像加工に関する知識
- ライティングスキル
- SEOに関する知識
- 商品知識
その他、マーケティングの知識やWeb広告、アクセス解析などのスキルも売上を増やすためには必要なスキルです。
持っていないスキルや知識がある場合は、業者の力を借りてしまいましょう。できない業務を業者に任せてしまうことで、あなたの業務効率が改善するといったケースもあります。
開業準備段階から自分のスキルを確認し、必要であれば業者とうまく付き合うことを想定しておくと良いでしょう。
結論:失敗しているネットショップ(ECサイト)はお客様のことを考えていない
8つの失敗事例を紹介しましたが、失敗してしまうネットショップ(ECサイト)は共通して、お客様に寄り添うサービスを提供していないといえます。
サイトが使いづらい、商品情報がわかりにくい、ショップ側の都合で満足なサービスを提供できていないなど、失敗の要因はさまざまです。
自分がユーザーであれば、自社のネットショップ(ECサイト)を利用したいと思うかを常に考え、不備があれば改善することが大切。実店舗でもネットショップ(ECサイト)でも、愛される店作りが必要です。
「愛される店」とは、ショップが商品を愛していることが伝わるサイトであり、お客様への感謝の気持ちを持って商売しているかどうかで見極められます。
以下の成功事例の記事もぜひ参考に読んでみてください。売れているサイトの良いところを吸収し、売れるショップ作りのためにしっかり対策しましょう!
ネットショップ(ECサイト)開業の成功事例【成功させる方法とは?】