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商品別ECサイト開業準備と運営法(アパレル・雑貨・食品・データ販売)

ネットショップと一口に言っても、販売する商品によってネットショップの形態・運営方法はさまざまです。

商品別に必要な機能も異なるため、開業準備の段階でしっかり確認しておきましょう。

本記事ではアパレル・雑貨・食品・データ販売におけるネットショップ(ECサイト)開業準備で押さえるべきポイントをご紹介します。

全体に共通する開業準備についてはこちらの記事を参考にされてみてください!

売れるネットショップの作り方【押さえておくべきポイント10個のこと】

アパレルネットショップ(ECサイト)の開業準備と運営方法

商品別ネットショップの開業準備アパレル編

アパレルネットショップ(ECサイト)の開業準備で大切なポイントと運営方法について解説します。

①ショップのコンセプトを決める

ショップのコンセプトを決めることは、どのジャンルにおいても必要ですが、アパレルに関してはのちのちの運営方法において非常に重要になりますので、最初にしっかり決めましょう。

具体的に決めることは以下です。

  1. ブランドを立ち上げた経緯
  2. どういう人にどんな思いで使ってほしい(利用してほしい)のか
  3. どうしてモール出店or自社ECで販売するのか

例)

1.ブランドを立ち上げた経緯
→パジャマのような締め付けがないリラックスした仕事でも着られる洋服が欲しいと思ったから。

2.どういう人にどんな思いで使ってほしい(利用してほしい)のか

→自宅で仕事をしている人に、仕事でも部屋着でも着られて、リラックスできる洋服。

3.どうしてモール出店or自社ECで販売するのか

→世界観をデザインで表現したいので自社ECで販売する。ブログを立ち上げて制作の様子を発信する。

上記のように言語化し、まとめておくと、サイトデザインのアイディアや新商品の開発、仕入れ商品の選定がブレにくくなります。

②商品はオリジナルにするのか、仕入れるのか決める

オリジナルの商品を売るのか、既存の商品を売るのかによって取るべき行動が変わります。

オリジナル商品があれば、自分のネットショップ独自のブランドを持つことができます。

オリジナル商品を制作するにあたって、既にアイデアをお持ちであれば、OEM(デザインや素材を指定して、生産を工場に委託する方法)を利用するのも良いでしょう。

また、ODM(商品の企画からデザイン、生産まで業者に委託する)といった方法もあり、オリジナルのアパレルブランドを持ちたいのであれば活用してみてはいかがでしょうか。

既存の商材を扱う場合には、仕入れが非常に重要です。オリジナル商品でないということは、要するに他のネットショップにも存在する商品であるということです。

その場合、顧客は商品がより安いショップで買うことになります。より安く商品を卸してくれる業者を選定すると良いでしょう。しかし、安さだけに目を向けてしまうと、商品の品質が下がってしまうこともあります。安さと信頼を担保できる業者選びが大切です。

③着用モデルや写真のシーンを決める

ネットショップ(ECサイト)で大事な要素はなんといっても写真とテキスト情報です。
実際に商品を手に取って見てもらえないため、着用した雰囲気や素材感などを写真やテキストで説明する必要があります。

また、「商品情報」はもちろん、「その商品を使ったらどうなるか。何を得られるのか」といったメリットや利点を紹介することが大切です。

アパレルにおいてはモデル起用の写真を準備するのも有効です。
物撮りだけではなく、その洋服にあったシーンを撮ると良いでしょう。

お客様自身が使っている様子をイメージできれば、購買に繋がりやすくなります。

ネットショップの構築では、何枚写真を登録したいかどんな風に見せたいか、決める必要があります。同時に枚数や見せ方も考えていきましょう。

④商品の登録で必要な情報を洗い出す

アパレルを扱うネットショップの場合は、どうサイズ展開するかも考えましょう。

例えば、買うかどうか迷って、やっと決心ができていざ購入手続きをしようとしたら、サイズの選択画面で自分のサイズは在庫切れで買えなかったという経験はありませんか?

興味を持ってくださったお客様もこのような経験をすれば、もう利用したくないと気が変わってしまいかねません。

せっかく興味を持ってくださったお客様が、もう利用したくないと気が変わってしまいかねません。

在庫が切れているときは表示しない、または切れていることが最初から一目瞭然でわかる状態ならショックを軽減できます。

このように、掲載すべき情報は何か洗い出していきます。

【商品情報で確認すること(参考)】

  • 取扱商品のサイズ展開はどれぐらいあるか
  • 在庫表示の仕方をどうするか(現在の在庫数を表示する、在庫切れの場合は商品非表示orページ上に表示など)
  • サイズの階層について
    例)メンズ・レディース・キッズでサイズが異なる場合、カラーバリエーションによってサイズ選択が発生する場合など。
  • 素材
  • 洗濯表示

⑤試着返品のポリシーを決める

アパレル商品の場合、実際に手にとって試すことができないお客様には以下のリスクが発生します。

  • サイズが合わない
  • モニターで見ていた色と実物の色が違った

また、中には写真を加工しすぎて実物と違った印象を与えてしまうケースもあります。

そういった場合、返品や交換を受け付けるかどうか、また、対応期間や方法を決める必要があります。
ライバル店などを参考にして決めると良いでしょう。

雑貨ネットショップ(ECサイト)の開業準備と運営方法

商品別ネットショップの開業準備雑貨編

昨今のEコマース市場拡大を背景に、日用品をネットで購入する人も増加しています。雑貨を仕入れて売るネットショップもおすすめです。大切なポイントと運営方法を解説します。

①コンセプトや世界観をデザインで表現

雑貨店もアパレル店と同様、先にコンセプトを決めて、商品とお店の世界観を統一することが大切です。

また、雑貨はジャンルが幅広いです。どんなジャンルで展開するかを決める必要があり、売れているネットショップは逆に、取り扱わないジャンルを明確に定めています。

例えば、「天然素材で作られた商品以外は扱わない」といったように、取り扱わないジャンルを明確に定めることで、ネットショップに個性が生まれます。

具体的には、商材・地域・デザインや製造工程など、以下のテーマで絞り込みます。

参考例は以下です。

◾️ 商材ごとに絞り込む

  • インテリア雑貨
  • キッチン雑貨
  • ファッション雑貨

◾️ 地域ごとに絞り込む

  • 北欧雑貨
  • フレンチ雑貨
  • アジアン雑貨

◾️ デザイン・見た目・製造工程ごとに絞り込む

  • ハンドメイド雑貨
  • アンティーク雑貨
  • 特定の色だけの雑貨(モノクロ、ピンク)

◾️ キャラクター・世界観系ごとに絞り込む

  • 動物モチーフの雑貨
  • 映画・小説・絵本の世界観
  • アーティスト雑貨

◾️ 感情ごとに絞り込む

  • オシャレ
  • かわいい
  • 面白い

◾️ 使いみちごとに絞り込む

  • ギフト雑貨
  • 収納雑貨

上記の絞り込みは一つだけではなく、掛け合わせることもできます。
例えば、面白い×ギフト雑貨などです。

ライバル店を洗い出し、差別化できるポイントを探してデザインで表現しましょう。

②資格・免許について

リサイクルやアンティーク雑貨を扱う場合は古物商許可が必要です。

法人・個人ともに、管轄する地域の警察署へ申請します。
まずはお近くの警察署に電話で確認されるといいでしょう。
また、URL届出が必要になるケースもあります。

食品ネットショップ(ECサイト)の開業準備と運営方法

商品別ネットショップの開業準備食品編

食品を商品とするネットショップの場合、お客様の口に入ることから、守らなければならない法律があり、資格の取得が必要になるケースもあります。ネットショップ開設にあたり、知っておくべき注意点を解説します。

①食品の販売において必要な資格と許可

食品を販売するネットショップを開業する場合、基本的に「食品衛生責任者」と「食品衛生法に基づく営業許可」が必要です。

しかし、都道府県や地域によって条例や必要な条件が異なる可能性があるので、まずはお近くの保健所へ問い合わせてみてください。

厚生労働省 全国の保健所一覧を探す

商品を作って販売する場合と、仕入れて販売するのとでも条件が異なります。

実店舗がなくても、実店舗同様の手順で手続きします。

②食品を扱う上で知っておかなければならない食品表示法

2015年まで食品の表示は「商品衛生法」「JAS法」「健康増進法」という3つの法律で規制されていましたが、今はそれらがひとつにまとめられた「食品表示法」が存在します。

食品表示法では以下が基本の表示項目となっています。

名称/原材料名/添加物/内容量/栄養成分/消費期限または賞味期限/保存方法/製造者等の名称及び住所

パッケージと同様、商品ページにもしっかり明記しましょう。

③賞味期限を管理する

在庫と掲載商品の賞味期限を連動させるタイプと、そうでないタイプがあります。
どちらが管理しやすいか、また、連動させる場合はページでどのように表現するか考えましょう。
商品名に賞味期限を入れて商品ごとに管理するケースや、サプリメントなど賞味期限が長い商品の場合は、在庫の期限が3ヶ月を切ったら在庫を変えるなど、商品の特性と合わせて決めていく必要があります。

④頒布会(定期購入)の機能

頒布会(定期購入)のメニューを作りたい場合はこちらも合わせてECサイト制作時に考えていく必要があります。
毎月運営側で決めた日に送るようにするのか、顧客の登録日ごとに送るのか、また、定期購入にすると何かメリットがあるのかなどについて考えます。
定期購入は事業者にとって安定した売り上げになる大事な販売手法のひとつですので、採用できるビジネスなら取り入れると良いでしょう。

また、サンプルを少量仕入れて販売を検討するのもおすすめです。実際に販売する商品を用意して、前述したような資格や許可が必要なのか不明なのであれば、保健所に相談すると良いでしょう。サンプルであれば正規の価格よりも安価で仕入れることが可能です。

データ販売ネットショップ(ECサイト)の開業準備と運営方法

商品別ネットショップの開業準備データ販売編

自ら作ったデジタルコンテンツを広めたいクリエイターの方は、ネットショップで販売することも検討しましょう。アパレルや食品と違い実体がないコンテンツを販売する場合には、押さえるべきポイントがあるので解説します。

データ販売(ダウンロード販売)とは?

データ販売・ダウンロード販売とは、インターネットを介しておこなわれる販売方法のひとつです。
デジタル販売、デジタル配信などと呼ばれることもあります。

販売されるのはデジタルコンテンツ(電子データ)で、さまざまなコンテンツが商品として取引されています。

音楽や電子書籍のダウンロード販売を利用したことがある人も、多いのではないでしょうか。

ダウンロード販売できる商品は多岐にわたりますが、大きく以下の4つのジャンルに分類できます。

  • 情報の販売(電子書籍・PDF)
  • 素材(写真やイラスト)の販売
  • 音楽の販売
  • ソフト・アプリの販売

①売る場所を考える

例えば、電子書籍というとAmazon Kindle ダイレクト・パブリッシングが有名です。
ただ、集客力はありますが、その分手数料が高いというデメリットもあります。
集客は自分の力でやれると思えば、shopifyなどの自社ECサイトで作ることが可能です。
写真や素材、音楽、ソフトやアプリも同様です。
それぞれ専用の販売サイトが存在しますが、デメリットはライバルが多いこと。
集客力さえあれば自社ECが最も利益率が高く販売できます。

②集客力をつける

SNSはネットショップ(ECサイト)において必需となりました。
特にデータ販売に関しては、フォロワーが多いアカウント=信用できるアカウントといっても過言ではありません。
情報商材、電子書籍はSNSの施策を実施すると良いでしょう。
ネットショップの運営と同じぐらいSNSは戦略を立ててアクションが必要です。

まとめ:ライバルのネットショップを研究して開業準備を!

商品によって全く開業準備や運営方法が変わってくることはご理解いただけたでしょうか。

まず取り組むべきことは、ライバルショップの研究です。
5〜10店舗ほどピックアップし、どんな商品ページになっているか、強み・弱みを自分なりに書き出してみましょう。
複数店舗の良いところを取り入れて、そのジャンルで1番になることを目指してみてください!

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【自社ECサイト(ネットショップ)の始め方】運営はどうやってするの?ネットショップ運営マニュアル