ネットショップにおけるSEO対策による集客方法について
自社でネットショップを運営する際、集客方法は自社でおこなう、またはコンサルタントに依頼をすることになります。
ネットショップにおける集客方法は広告やSNSの活用など様々な方法がありますが、今回はSEO対策について重要性や注意点などについて解説していきます。
もくじ
ネットショップのSEO対策・集客方法について
ネットショップにおけるSEO対策の重要性
ネットショップ・EC市場規模はインターネット、更にはスマートフォン・タブレットの普及により、2010年から2019年の10年間で約2.5倍まで成長しています。
また、昨今の新型コロナウイルス感染拡大による緊急事態宣言の発令により、ネットショップ・EC市場の拡大はさらに拍車が掛かっています。
このことから、数多くあるネットショップ・EC市場で自社ブランドの認知度を上げ、売れるネットショップにするためには、集客が必須となってきます。
広告での集客は即効性や検索エンジンでの結果で上位表示が可能ですが、高いコストが必要となります。
また、広告期間終了後は集客力が下がるデメリットもあります。
コストを抑え、自然検索での上位表示と継続的な集客、そして自社のネットショップを商品にあったコンセプト・世界観を崩すことなく集客をおこなうにはSEO対策が有効な手段となってきます。
ネットショップでおこなうSEO対策
ネットショップでキーワード選定はSEO対策の基本です。
ショップへの訪問者数を増加させるには、商品に関連しさらに多くの人が検索するであろう潜在ニーズによるキーワードを選定する必要があります。
ネットショップのSEO対策で狙うべきキーワード
ネットショップのキーワードを選定する際、いくつか狙いの方法がありますので、それぞれ解説していきます。
競合の少ないキーワード
自社ECサイトに豊富なコンテンツや記事を用意しても、競合が多く検索結果の上位表示がされなければ意味がありません。
ビッグキーワードを避け、競合の少ないキーワードを狙い上位表示を狙うことも重要です。
この際、狙うキーワードでどれくらいの競合がいるかを確認することも大事です。
ロングテールキーワード
検索ボリュームが少なく、複数の組み合わせから形成されたキーワードをロングテールキーワードといいます。
ビッグキーワードのように、1単語の検索ボリュームが大きくなく、顧客のニーズの細かい部分までアプローチすることができるので、結果、つまりコンバージョンに繋がりやすくなります。
コンバージョンへ繋がるキーワード
ネットショップを運営するからには顧客に購入してもらわなければなりません。
SEO対策は集客で顧客が訪れる人数を上げることが最終目的ではなく、購入してもらうことなので、コンバージョンに繋がるキーワードを狙う事は必然となります。
例えば「母の日 カーネーション 配送」や「ダウンジャケット 軽い おすすめ」など顧客が求めて検索するであろうキーワードを細かく分析することが重要で、これらがハマればコンバージョン率アップが期待できます。
ラッコキーワードを活用する
ラッコキーワードとは無料で利用できるキーワードサーチサービスで、1つのキーワードを入力して検索すると、よく合わせて検索されているワード(サジェスト)も確認することができます。
このサジェストをヒントに上位表示を狙ったキーワードを選定するのも有効です。
ラッコキーワードはコチラからご利用できます。
メタディスクリプションを調整する
メタディスクリプションとはページの概要・要約した内容を記したHTMLのテキストで、メタタグといわれ、検索エンジンでの検索結果一覧でタイトルの下に記載されている文章のことを指します。
タイトルでは記載出来ない重要なキーワードや、優先順位的にタイトルに入れるほどでもないが必要なワードを含ませて調整することができます。
※このメタディスクリプションは記事やブログの場合、リード文がそのまま用いられることが多いですが、実際にサイトのページには表示されない内容なので、重要なキーワードを盛り込んだり調整することで検索にヒットする確率が上がります。
タイトルにキーワードを含ませる
タイトルは顧客が検索結果を見る際、フォントも大きく最初に目につく部分です。
顧客が調べたい、知りたい内容がタイトルで判断できるかできないかは非常に重要なポイントとなります。
タイトルで脈なしと思えばクリックはされず、脈があると思ったらクリックされます。
また、狙ったキーワードをタイトルの前方にもってくることも大事で、これをおこなうと訴求力をあげることができます。
タイトルは顧客だけでなく、検索エンジンそのものに対してもSEO対策がどのように施されているのかを伝えることができ、タイトルの設定がニーズにあったものであれば、検索順位に大きな影響を与えることができます。
タイトルの設定がニーズにあったもの、つまり顧客が知りたい、解決したい情報がタイトルによって導かれたページでその検索を止めるか否かということです。
顧客は望んだ情報を得たり、欲求が解決されれば検索をやめます。
検索を止める=Googleなどの検索エンジンが解決したと判断するので、検索エンジン側の評価もあがり、上位表示も狙えるということです。
コンテンツを豊富に作成する
ネットショップへの入り口を広げる手段として、コンテンツマーケティングが挙げられます。
コンテンツマーケティングは自社ECサイトの扱う商品に関連する記事、または合わせて求められる情報をブログや記事などのコンテンツを通して発信することです。
商品に直接関連する内容や、関節的であっても記事やブログの内容から関連性を伝え、商品を認識させることもできるので、自社ECサイトを訪れてもらう機会をつくることができます。
スマートフォンへの最適化も重要
昨今スマートフォン経由のネットショップの利用が非常に多くなっており、2019年のネットショップ・EC市場は約4.2兆円です。
スマートフォン経由での利用はネットショップ・EC市場全体の42.4%も占めています。
出典:経済産業省「令和元年度内外一体の経済成長戦略構築にかかる国際経済調査事業」
このことから、ネットショップでSEO対策をおこなう場合、スマートフォンにも最適な表示をさせることが重要になってきます。
スマートフォンはパソコンより表示される文字数が少ないため、より短い内容で適切なキーワードを盛り込んで文章などを作成する必要があります。
また、Googleアナリティクスなどを利用して、スマートフォンのアクセスの割合を確認できるので、こちらも合わせて対策としておこなうと良いでしょう。
画像の説明(alt属性)の重要性
ネットショップにおいて商品を販売する際、必ずといってよいほど画像を掲載することになります。
この画像の情報もまたSEO対策として重要な役割を果たします。
掲載している画像がどのようなものなのかを検索エンジンのデータベース、インデックス作成に用いられている「クローラ」が理解できるようにします。
そのために設定するのがalt属性です。
alt属性は掲載している画像に何が写っていて、何を意味しているのかの画像情報を説明するもので、代替えテキストといわれています。
設定方法は主に2通りあり、画像を登録する際に代替えテキストの欄に説明文を入れるか、テキストで表記された【alt””】の【”この部分に説明文を入れる”】方法があります。
alt属性を設定することで、画像検索でも表示されるので、こちらも覚えておきましょう。
SEO対策における注意点
次にネットショップでSEO対策をおこなう際、注意しなければならないポイントを解説していきます。
重複するコンテンツについて
偽装・検索エンジンの検索結果を操作する意図を感じさせる重複コンテンツと認識された場合、Googleからペナルティを受けます。
具体的に該当サイトのランキングを下げられる、悪質な場合は検索結果に表示すらされなくなってしまいます。
重複するコンテンツはつくらないことがベストですが、どうしても必要性がある場合はこれらに注意して作成しなければなりません。
商品を販売するネットショップの中でも、アパレルはとくに色・サイズの違いがあるにも関わらず違うページで商品を登録し、いつのまにか重複コンテンツが量産されているケースも珍しくありません。
極力同じページで各サイズ・色の商品を登録するようにしましょう。
更新内容の確認を徹底する。
ネットショップを更新する際、新入荷やキャンペーンに注力するあまり、販売が終了した商品を削除するのを忘れる事もあるようです。
販売していない商品を販売しているかのように掲載していると、顧客対応の手間だけではなく顧客の満足度を下げる=Googleからの評価も下げることになってしまいます。
SEO対策は適切におこなえば必ず結果が出る
今回ネットショップにおけるSEO対策について解説しましたが、重要なポイントはもちろん気をつけるポイントもまた多くなっています。
細かな部分まで気を使い、SEO対策は結果が出るまで時間がかかるものですが、Googleアナリティクスやサーチコンソールを駆使して適切な対策をおこなえば必ず結果が出るものです。
パソコンはもちろんスマートフォンに表示される文字数なども意識して、それぞれの端末に最適な表示がされるように意識をしてSEO対策をおこないましょう。