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BtoB ECサイトの構築サービスとは?企業間取引に必要な機能

企業間取引で使えるBtoB向けECサイト構築サービスとは?

ネットショップ・ECサイトの市場はインターネット、さらにはスマートフォンの普及で急激に拡大を遂げました。

昨今、ネットショップ・ECサイトの利用は対消費者だけでなく、BtoB(企業間取引)でも利用され、市場は拡大を続けています。

そこで今回はBtoB向けネットショップ・ECサイトの構築サービスについて詳しく解説していきます。

企業間取引に使えるBtoB向けECサイト構築サービスとは

BtoB向けサイト構築について

出典:経済産業省「電子商取引に関する市場調査の結果を取りまとめました」より

BtoB向けのネットショップ・ECサイトのマーケットは徐々に伸びており、2021年度の市場調査によると、BtoBのEC化率は33.5%(前年比1.8ポイント増)と増加傾向にあります。

このBtoBのEC化は増加傾向にあるものの、まだまだ課題があるのが現状です。

その理由として、BtoBのネットショップ・ECサイトでは独自のビジネススキームがあることや、柔軟性の低いレガシーシステムを利用していることがあげられます。

噛み砕いていうと、ネットショップ・ECサイト上で取引するにはややこしいのです。それが理由で、新しいECシステムへの移行を踏み切れないといったケースもあります。また、ネットショップ・ECサイト上で取引を成立させるシステムの導入にはコストもかかります。

では、BtoB向けのネットショップ・ECサイトを開設したい場合にはどのような構築サービスが最適なのでしょうか。

BtoB向けネットショップ・ECサイトとその他の違い

ネットショップ・ECサイトにおけるBtoBとBtoCでは、売り先以外になにが異なるのか解説します。必要なシステムが異なるのです。

・システム構築の違い

現在、ネットショップ・ECサイトの構築タイプやプラットフォームが、システム会社から数多く提供されています。そのほとんどがBtoC向けです。

BtoB向けのECシステムに必要な機能は、BtoC向けのECシステムでは対応できない部分があり、BtoBとBtoCでは求められる機能に大きな違いがあります

・BtoBのECシステムに求められる機能

企業間取引に使えるBtoB向けECサイト構築サービスとは

BtoBにおけるネットショップ・ECサイトのシステム構築では、買い手の企業ごとに最低ロットの設定や表示といった機能が求められています。

前述したようにBtoCのネットショップ・ECサイトで求められる機能とは異なるため、これらの機能は独自に構築する必要があります。つまり、BtoCよりEC化のハードルが高いのです。

BtoBのネットショップ・ECサイトの主な活用方法

BtoBのネットショップ・ECサイトが導入され、活用方法されている事例は複数あります。ECの活用は企業に利益をもたらす可能性を秘めていますが、どのように活用すべきかを理解して、自社のニーズや経営課題にマッチした活用方法ができるか見極めなければなりません。

活用方法は主に「WEB受注型」と「本部-店舗型」の2つです。それぞれについて詳しく解説していきましょう。

WEB受注型

WEB受注型は、自社の製品やサービスをより多く注文してもらうための仕組みで、BtoBネットショップ・ECサイトで特に多い活用方法です。

今まで電話やFAX、メールで行われていた取引先との受発注作業を、ネットショップ・ECサイト化することで効率化できます。 このWEB受注型には2タイプあります。

①既存のお得意様タイプ

既に取引があるお得意様を主な対象にして日々の注文をネットショップ・ECサイトを活用して受け付けます。

②新規企業向けタイプ

新規企業向け対応は既存のお得意様タイプとは逆に、今まで取引のなかった企業(法人)を対象に、新たな販路拡大ツールとして活用する方法です。

貴社にとってどちらのタイプでECサイトを活用していくべきか、はじめにしっかりと検討しておきましょう。

企業間取引の効率化によって売上が増えれば、ECサイト規模の拡大を検討すると思います。その際、どちらのタイプもカバーするようなECサイトを目指すことも可能です。

本部-店舗型

本部-店舗型は、複数の店舗展開をしている業態で、本部と店舗間のやり取りの際にネットショップ・ECサイトを活用する方法です。

本部-店舗型もWEB受注型同様、従来電話やFAX、メールで行っていた発注依頼を大幅に省くことができ、本部の集計業務や店舗の発注業務が改善できます。

BtoB ECの構築サービス選定でチェックしておくべきポイント

前述したように、BtoBのネットショップ・ECサイト構築サービスは、BtoCに比べるとまだまだ広がっていません。しかし、数は少ないものの検討すべきサービスがありますので、選ぶポイントとそのサービスを紹介します。

構築サービス側による業務分析と既存の基幹システムの理解

日本における商習慣は海外と比べて複雑で、業種・業界で独自のルールが設けられているケースもあります。 BtoB ECの場合は自社の商習慣を加味したうえで、システムを構築することが重要です。

商習慣に反するものにならないよう、特に現在稼働している社内の基幹システムとの整合性を重視する必要があります。また、複数のBtoB向けECシステムを選定・比較する際、ECシステムの価格も選定基準となってきます。

BtoB EC構築に特化したサービス

MakeShop(メイクショップ)

MAKESHOP(メイクショップ)

MakeShopはBtoC向けのECシステム構築でも代表的なものですが、BtoB向けの構築サービスもあります。

ネットショップ・ECサイトでの卸販売や、ショッピングカートと外部システムとの連携、取引先ごとに商品価格を自動変更、割引やポイントに関しても取引先ごとに設定ができるので、ある程度柔軟に対応できるのが強みです。

更に新規の取引先に対して、決済方法の制限が可能で、銀行振込のみにできます。また、締め支払いは優良取引のみに制限し、会員ランクを活用してリスクの軽減が実現できます。

サポート面や会員数無限、管理コストが0円、さらには手数料0円というのもポイントです。コスト面を考えても、小規模から中規模のネットショップにおすすめといえます。

事業の拡大を想定している場合は、月額11,000円の「プレミアムプラン」がおすすめの導入も可能です。さらにショップの規模を拡張する際には、「MakeShopエンタープライズプラン」があります。こちらは後ほど詳しく説明します。

GMOクラウドECGMOクラウドEC

GMOクラウドECは、BtoB向けECサイト構築をおこなっているサービスで、クラウドでWEB発注システムの構築をおこなってくれます。

取引先別で商品ごとの掛け率を変えて表示させる機能や、取引ごとに1つの商品の掛け率を変更して表示させるなど、BtoB ECに求められる機能の多くが使用可能です。

また、拡張性も高く、基幹システムや在庫システムとのデータ連携で注文データを基幹システムに自動送信、商品マスタや在庫情報の受動受信などが可能になります。

決済に関してクレジットカードや代引きはもちろん、BtoB ECシステムならではの債権回収付きの後払い決済なども導入することができます。

更に越境対応も拡張で可能となっており、海外法人向けにネットショップ・ECサイトの表記言語を変換、取扱通貨の切り替えなどもおこなえます。

既存の基幹システムの状況を把握する

今回企業間取引に使えるBtoB向けECサイト構築サービスについて解説しましたが、いかがでしたか?

BtoB ECシステムはBtoCと、ECシステムに求められるものが異なります。また、スムーズにトラブルなくネットショップ・ECサイトのシステムを構築するには、構築サービス業者に貴社の業務分析と基幹システムについて十分に理解してもらわなくてはなりません。

「基幹システムの基準とは異なるECシステムを構築してしまった」「外部のシステムと連携ができないECシステムだった」などといったことにならないよう、信頼できるECシステム構築サービス業者を選定しましょう。

BtoBのECサイト制作を解説 | 問屋・卸販売業者・専門商社」では、BtoB向けのECサイト運営について説明しています。ぜひご覧ください。