売れるネットショップ (ECサイト)の始め方【10のチェックポイント】
近年、無料でネットショップが開設できるサービスが広がり、誰でも簡単にネットショップを開設することができるようになりました。
しかし、ネットショップを開設後に「売れるショップ」にすることは簡単ではありません。思うように集客できなかったり、売上があがらなかったりと、様々な壁が立ちはだかります。
本記事では売れているネットショップがやっている10個の施策を元に、 売れるネットショップ の始め方を解説します。
もくじ
- 売れるネットショップの始め方1.ショップのコンセプトを明確にする
- 売れるネットショップの始め方2. ターゲットを具体的に設定する
- 売れるネットショップの始め方3.サイトデザインの操作性も重要
- 売れるネットショップの始め方4.商品ページ・ショップのストーリーを魅力的に伝える
- 売れるネットショップの始め方5.ユーザーレビューを集める
- 売れるネットショップの始め方6.商品ラインナップを充実させる
- 売れるネットショップの始め方7.買いやすくなる送料を設定をする
- 売れるネットショップの始め方8.発送やレスポンスのスピードをあげる
- 売れるネットショップの始め方9.独自の集客方法でアプローチする
- 売れるネットショップの始め方10. SNS運営で集客を行う
- 実践して「 売れるネットショップ (ECサイト)」を作りましょう!
売れるネットショップの始め方1.ショップのコンセプトを明確にする
ネットショップを開設する際、重要になるのがお店のコンセプト決めです。
コンセプトを明確にしておくと、他の店舗との差別化へと繋がり、ユーザーがあなたのサイトを見つけやすくなります。
コンセプトを決める上で大切なこと
コンセプトを決めることによって、誰に何を提供したいのか、事前にしっかり決めておくことで、商品のカテゴリーやデザインが組み立てやすくなります。コンセプトを決める際には最低限以下のようなポイントを明確にしておくことが大切です。
- 誰に届けるのか
- どのような商品を売るのか
- どのような価値を提供するショップなのか
ここで注意したいのは、抽象的になりすぎないことです。例えば「女性服を取り扱うショップ」だと漠然としすぎて、数あるショップの中から選ばれるイメージがつきづらくなります。
それに対して、「30代後半のビジネスウーマンに、オフィスでもアフター5でも楽しめるコーディネートを提案するショップ」だと、お客様のイメージも湧きやすくなり、ターゲットを絞った集客もしやすくなります。
このように、お店のコンセプトを明確にすることで、サイトデザインや商品ラインナップに統一感をもたせることができ、軸がぶれないショップづくりにもつながります。
また統一感が出ることによって、モール型のECサイトに出店するのか自社サイトを開設するのかの判断基準になったりと、PR戦略にも役立ちます。
売れるネットショップの始め方2. ターゲットを具体的に設定する
コンセプトを明確にしたら、ターゲットをさらに細かく設定していきます。ターゲットを明確にすることで、ターゲットの購買心理や購買行動が推測しやすくなり、商品展開、サイトデザイン、セールスコピーなど刺さりやすいショップサイトの構築が可能になります。
ターゲットを決める際は性別、年齢、職業、家族構成、趣味や興味関心など、より具体的な人物像をイメージしていきましょう。イメージがつきづらい方は自分の身近にいる具体的な人を例にあげてみると浮かびやすいかもしれません。
売れるネットショップの始め方3.サイトデザインの操作性も重要
ネットショップの売上を増やすためには、デザイン面はもちろん大切です。しかし、使いやすいショップかどうかも大切な要素です。
欲しい商品が見つかるか、どのページでにいけば商品が買えるのか、初めてサイトを訪れたユーザーでも直感的にわかるシンプルなサイト構造になっていることが大切です。
使いづらいデザインになっていると、せっかく欲しい商品が見つかっても、購入ボタンがわかりづらかったり、購入までの道のりが煩雑だったりすると、途中で離脱し購入に至らない上に、使いづらいサイトのレッテルを貼られ顧客離れが進んでしまいます。
操作性に加え、送料や手数料、商品の発送までの日数など、購入の判断材料が分かりやすく表示されていることも大切です。必要な情報が過不足なく記載させれていることは、ショップの信頼性を高めることにもなります。
自分のショップがユーザーにとって使いやすいかどうかは、ショップの開設後にユーザーのサイト上での動きや反応を見ながら確認していきます。どのページでユーザーが離脱してしまうかなどを確認しながら改善していきましょう。
売れるネットショップの始め方4.商品ページ・ショップのストーリーを魅力的に伝える
ネットショップでは、実際に商品を手に取ることはできないので、商品ページでいかに商品の魅力を伝えるかが重要になります。魅力的な商品画像、サイズや重量など詳細な商品の情報、使用感などをわかりやすく掲載することを心がけましょう。
商品画像は、正面からの写真、横や上からのアングル、使用写真など、何パターンか用意することで購入後のイメージがつきやすくなります。
また、ショップのコンセプトや商品ラインナップなどに込めた想いやストーリーを伝えることも重要です。ショップが持つストーリーに共感することで、リピーターなどのファンの獲得につながります。
売れるネットショップの始め方5.ユーザーレビューを集める
ユーザーレビューは、ユーザーが購入を決める判断材料の大きなひとつです。レビューは実際に購入した人のリアルな感想なので、商品を手にとったり体験したりできないネットショップでは、一般ユーザー目線の貴重な情報になります。また、質の高いレビューが数多くあることでショップの信頼感にもつながります。
ユーザーレビューを集めるためには、レビュー投稿の代わりに割引クーポンやサンプルやギフト特典を配布するなどのキャンペーンを行うことも効果的です。また、レビューに対して迅速で丁寧なレスポンスを行うこともお店の信用を高め、リピーター獲得につながります。特にネガティブなレビューがついたときこそ丁寧に対応することで、ファンへの転換を促すチャンスにもなります。
売れるネットショップの始め方6.商品ラインナップを充実させる
取り扱い商品が多いことも売れるネットショップの傾向のひとつです。ユーザーの選択肢が増えることで、ユーザー満足度や購入率の向上につながります。
また取り扱っているカテゴリーの商品を充実させることで「○○といえばこのお店!」のように、お店を覚えてもらいやすくなります。
ラインナップを増やす場合は、お店のコンセプトに沿ったものや、まとめ買いが呼び込めるような品揃えを意識しましょう。
例えば、レディースの洋服を取り扱うお店であれば、洋服に合わせやすい手袋やマフラーなどの小物を取り扱うことでまとめ買いの提案をすることも可能です。まとめ買いを提案するときは、割引やポイント増加などの施策と組み合わせるとより効果的になります。
売れるネットショップの始め方7.買いやすくなる送料を設定をする
送料はユーザーの購買行動を左右する大事な要素です。カートに追加したけど買うのをやめる「カゴ落ち」という行動の大きな理由のひとつとして、「送料や手数料などの追加費用が高かった」ことがあげられます。
このようなカゴ落ちを防ぐために、適切な送料の設定とユーザーへの表示方法を考える必要があります。送料で損をしていない・お得であるという印象を与えるためには以下のような設定方法があります。
- 全国一律の送料にする
- 送料無料にする
- ◯◯円以上は無料にする
- 配送地域ごとに送料を設定する
ただし送料を決めるためには店側の負担などを含めて様々な要素を加味する必要があるため、単純にお得に見えることを優先すればいいというわけではありません。ショップを開設する地域はどこか、利益率はどれくらいか、商品の価値に対して適切かなどを考えて、送料を決定するとよいでしょう。
売れるネットショップの始め方8.発送やレスポンスのスピードをあげる
ネットショッピングにおいて、注文から商品が到着する時間が早ければ早いほどユーザーの満足度向上につながります。特に、日用品など今使いたいものをネットショップで買う場合は、できるだけ早く商品が届くことが重要なポイントになり、当日や翌日に届くショップを選んで買う傾向もあります。
ただし、ハンドメイド製品や受注製作の商品など、発送まで一定期間かかる商品ジャンルもあります。その場合、必ずしもユーザーが到着までの時間を重要視するわけではありません。むしろ「あなただけの物を届ける」というのも顧客にとって特別感を与えて、喜ばれるポイントになるでしょう。しかし、なぜ時間がかかるのか、いつ頃商品が届くのかなどを明確にし、発送予定が変更になる場合は、素早くユーザーに連絡することも大切です。
また、発送だけではなく、ユーザーからの問い合わせなどへの反応の早さもユーザー満足度につながります。
売れるネットショップの始め方9.独自の集客方法でアプローチする
売上を上げるためには新規顧客の獲得が最も重要です。しかしそれと同じくらい、リピーターを増やすことがとても大切です。リピーターが増えることで、売上が持続的に上がる仕組みづくりにもつながります。
リピーターを増やす施策には以下のようなものがあげられます。
- メルマガ配信
- リピーターに向けた特典や割引キャンペーン
- 商品にサンキューレターなどを同梱してショップの信頼感を高める
もし実店舗を持っていたり、なんらかのサービスを提供して活動されている場合、既にリピーターがいるケースがあります。
リピーターはショップを繰り返し使ってくれる理由を持っているため、アンケート調査などでリピートする理由をヒアリングし、そこをショップの強みにしていくことで他のショップとの差別化を図ることもできます。
売れるネットショップの始め方10. SNS運営で集客を行う
ネットショップの集客のためにはSNSの活用が非常に有効です。特に近年ではSNSの投稿が購入の動機になっていることも多く、売れているネットショップの多くがSNSを活用して集客を行っています。その他にもSNSを活用するメリットは以下があげられます。
- 利用料がかからず、集客が可能
- 更新や投稿が簡単で続けやすい
- 顧客と直接コミュニケーションをとれる
SNS運用の最大のメリットは無料でできることです。加えて、更新や投稿が簡単で続けやすいため、商品やショップに関する投稿が宣伝活動に直結しやすいのも特徴です。また、SNSでは商品やサービスを気に入ったユーザーは自発的に口コミや投稿を行ってくれるため、効果的で質の高い宣伝活動にもつながります。
Instagramやfacebook、twitterなどさまざまなSNSがありますが、特にショップのターゲットに設定している層がよく使うSNSを選び、宣伝や投稿をしていくことで効率的に集客を狙うことができます。
この記事を見られている方の中で、まだショップを開設していない方でもSNSを始めておくと、より有利にネットショップのスタートを切ることができます。例えば開設準備の段階からショップオープンの様子、開発の思い、スタッフ紹介などを投稿して先に認知度を高めておくことで、ショップ開設後に多くの見込み客を誘導することができます。
実践して「 売れるネットショップ (ECサイト)」を作りましょう!
売れるネットショップを運営する10個のポイントを解説しました。確実に売れるショップになることを確約するものではありませんが、今回ご紹介している施策は実際に売上を上げているネットショップが行っている施策ばかり。
すべてやりきるのは大変に感じられるかもしれませんが、まずは順番に取り組みやすいものから始めてみましょう。