オンライン決済の選ぶき種類と、その導入方法について
ネットショップ・ECサイトは、24時間いつでも利用できるメリットがあります。
好きなときにアクセスできることが、ネットショップ・ECサイトの特徴でもあり、売上にも影響する部分です。
好きなときにアクセスして購入してもらうとしても、問題は決済方法です。
お代をいただかなければ、24時間販売していても売上になりません。
現在のネットショップ・ECサイトでは、オンライン決済の導入が決済システムの基本です。
オンライン決済もさまざまな種類が利用できるようになり、利便性も向上してきました。
特に稼働時間に制限のないネットショップ・ECサイトには、いつでも決済できるシステム構築のオンライン決済は親和性が高いのです。
今回はネットショップ・ECサイトに活かせるオンライン決済の種類を、オンライン決済のメリットや注意点を紹介した上で解説していきます。
もくじ
6種類の決済方法
01.クレジットカード決済
オンライン決済でもっとも代表的なのは、クレジットカードです。
クレジットカードは、キャッシュレスの代表格であり、多くの人が利用しています。
最もネットショップ・ECサイトに役立ってくれる存在ともいえるでしょう。
利用する上でクレジットカード会社に手数料を支払いますが、顧客は自分の利用範囲内で決済するため、あとからお金がもらえないことは起きません。
実際にはクレジット会社が支払いを建て替えるファイナンス機能が働いています。
手数料を支払っても、回収に失敗することのないリスクマネジメントがメリットなのです。
02.オンラインバンク決済
オンラインバンク決済とは、インターネットを通じて銀行決済をする方法です。
ネットバンキングやWeb口座振替とも呼ばれています。
自宅のパソコンやお手持ちのスマートフォン・携帯電話から支払いができるため、現金を口座から引き出して、金融機関やコンビニに行く手間が省けます。
03.携帯キャリア決済
キャリア決済とは、携帯電話で決済する方法です。
クレジットカードの利用ができない条件でも、キャリア決済は利用ができます。
決済時には暗証番号などはなく、スマホの利用が増えている中で注目の決済方法です。
特に若い年代では利用者が増えてきている傾向があります。
04.ID決済
ID決済を使用する場合は、事前に自分の銀行口座からチャージしておくか、自分のIDにクレジットカード情報を紐づけしておくことが主流です。
利用の際は、IDとパスワードを入力するだけで簡単に決済することができるのです。
主にPayPayやLINE Payでしたり、Amazon Pay、楽天ペイなどが有名です。
05.電子マネー決済
キャッシュレスの加速により、多くの種類が生まれてきたのが電子マネー決済です。
チャージした金額を利用できる点では、クレジットカードよりもデビットカードに近い性格を持つといってよいでしょう。
もともと電子マネーサービスを提供している企業は、自社のサービスを使ってもらうために開発してきました。
先行して入金してもらうことで、資金を活用しやすくなるメリットがあったのです。
例としてSuicaであれば、電車を利用するお金を先にもらえます。
現在では利便性の拡大を図り、ネットショップ・ECサイトでも利用が可能となりました。
06.後払い決済
後払い決済は、クレジットカードを持っていない人でも利用できることが大きなメリットとなります。
特に女性の利用者が多いといわれています。
自社EC(ネットショップ)で使われる、オンライン決済とは?
オフライン決済とは?
オフライン決済では、専用のリーダーを用意しそこにカードを差し込み、情報を入力することが必要となります。
同じクレジットカードを使うとしても、決済工程にも工数にも大きな差があります。
仮にネットショップ・ECサイトがオフライン決済であれば、端末を購入したりリースを受けたりしなければいけない為、そのイニシャルコストも発生します。
オンライン決済とは?
オンライン決済では、買い物をするときの決済過程が異なるのがポイントです。
クレジットカードを代表例にすると、オンライン決済ではカード番号などを打ち込んでおき、自動的に決済処理をしてもらいます。
キャッシュレス化が進む中で、オンライン決済は更に注目を集めるようになりました。
ネットショップ・ECサイトで導入できるオンライン決済には、ニーズの拡大により多くの種類が生みだされてきています。
もちろんシステム構築は必要ですが、オフラインほどの負担にはならないのです。
利用者のニーズに合わせ提示しやすくなるのも、ネットショップ・ECサイトにオンライン決済が向いている理由です。
実店舗を必要とせず人員も抑えたコンパクトな経営ができるネットショップ・ECサイトとして、オンライン決済の有効性が高いことがわかるでしょう。
オンライン決済導入のメリット
個人情報漏洩のリスク減少
オンライン決済では、クレジットカードでも番号などを入力する必要があります。
しかし、顧客としては、個人情報の入力をする以上、あまりいろいろなところで利用したくないでしょう。
利用する場所が増えれば、個人情報の漏洩リスクはどんどんと拡大するからです。
そのため、顧客とすれば、一度購入したところで継続的な利用をするほうが、安全で手間が掛かりません。
情報漏洩のリスクも少なくて済むと考えます。
つまり、一度購入してもらえれば、継続利用のリピーターになる可能性が高まるのです。
オンライン決済という方法が利便性を引き上げるだけではなく、販売頻度にもつながる理由といえます。
入金処理のスピード向上
オンライン決済では、ネットショップ・ECサイトとして入金処理と管理も大幅に減ります。
これまでの通信販売での決済は、銀行などでの送金処理をしてもらい、入金を確認し商品の発送に繋げました。
オンライン決済では、即入金確認ができ、処理のスピードが向上したのです。
商品の回転も速くなり、顧客の対応も素早くできます。
もちろん、早い段階で売上が上がり、管理分析ができるのもメリットです。
オンライン決済導入にコストはかかりますが、それ以上のメリットをもたらしてくれるのは確かでしょう。
オンライン決済を導入する際の注意点
オンライン決済を導入する際には、必ずセキュリティの構築が必要です。
インターネット上で決済する以上、目の前でお金のやり取りが行われるわけではありません。
そこで使われるのがASPの利用です。
ASPとは、アプリケーションサービスプロバイダーの略ですが、ASPを利用することで決済環境を整備しながらセキュリティ対策をする事ができます。
また、アップデートに関してASPが行うため、知識や手間もいりません。
ネットショップ・ECサイトとして、セグメントの理解も必要です。
例えば年齢層の高いセグメントをターゲットとしているとします。
その中で複雑なオンライン決済は、大きな障害になりかねません。
スマホ決済よりも、コンビニ決済やクレジットカード決済が向いているでしょう。
逆に若い世代ではクレジットカードを持てない可能性も高まります。
スマホの普及率が高い以上、スマホで決済できる方法を選択したほうが効率的なのです。
オンライン決済をネットショップに生かすために
オンライン決済をネットショップ・ECサイトで生かすためには、利用方法だけではなく、ターゲットなど細かな経営分析も欠かせません。
本当に必要な決済方法はどれか、無駄のない選択、整理された選択肢の提示が、利用者の拡大を招くのを忘れないようにしましょう。