ECサイトを安く早く制作!業者に依頼する前に知っておくべき6つのポイント
ECサイトの構築をなるべく安く済ませたい、早く完成させたいとお考えの方は多いのではないでしょうか。しかし、業者選びで手を抜いてしまうと、思わぬトラブルが発生する場合もあります。
「修正の回数が多い」
「安くは済んだけど、イメージと違う」
「想定していた機能がオプション扱いで、結局高額になってしまう」
こういったトラブルを避けるためにも、業者選びは慎重に行う必要があるのです。そこで今回はECサイトを安く、早く作るために必要な基礎知識をご紹介します。
もくじ
(1)IT導入補助金を取り扱える事業者を選ぶ
IT導入補助金とは、中小企業や小規模事業者向けにITツールの導入を支援する経済産業省関連の補助金です。ECサイトやネットショップの制作は、補助金対象の「特別枠C類型」に分類され、制作経費の3分の2以内の補助率で、30万円から最大450万円の補助を受けることができます。
ECサイト制作時にIT導入補助金の補助を受けたい場合は、「IT導入支援事業者」に登録されているサイト制作会社に依頼しましょう。
IT導入補助金の補助を受けるためには、「IT導入支援事業者」の認定を受けている必要があります。IT導入支援事業者は、定められている登録要件を満たし、事前に申請を行った会社が認定されています。
サイトの制作を依頼する前に、IT導入支援事業者かどうか会社のホームページなどで確認しましょう。
IT導入補助金について詳しく知りたいという方は、「IT導入補助金を利用のネットショップ|値引率66%のWEB制作方法」をご覧ください。
(2)自社の商材にあった機能をある程度定める
ECサイトの構築では、サイトを運営するための必須機能から、ユーザー満足度を上げるための機能まで、さまざまな機能を組み合わせて構成されています。ECサイト内の機能を増やすほど、コストと時間は増えていくものです。
商材によっても必要な機能が異なってくるため、自社の商材に合わせて最低限必要な機能を洗い出しておくと、より安価で早く制作を依頼することができます。事前にどのような機能をもったサイトにするかをイメージしておきましょう。
ECサイト運営に必要な機能の一例
- カート機能
- 決済機能
- 受注・配送管理機能
- 売上管理機能 など
追加する機能の一例
- マイページ機能
- メールマーケティング機能
- 口コミ・レコメンド機能
- サイト分析機能 など
(3)参考サイトを用意しておく
ECサイト制作の業者とサイトイメージの認識をしっかり合わせるためにも、完成形のイメージに近い参考サイトをピックアップしておきましょう。
参考サイトをあげて、より具体的なイメージをすり合わせておけば、修正の回数も少なくなり、余計なコストがかからず短期で完成することにもつながります。
以下の3つの要素はサイト構築に必須要素です。
- デザイン
- 機能
- コンテンツ
デザインは自社のブランディングにも直結する大切な要素です。色調・色味、使用しているフォントなど、より完成イメージに近い参考サイトを探します。自社サイトのターゲット層がどのようなデザインを好むのかも、事前にリサーチしましょう。
どのような機能をいれるべきかは、自社の商材と似た商品を取り扱っているサイトを参考にしてください。
ただし、カラーバリエーションを選ぶオプション機能など、追加する機能が増えるほど、コストも制作時間も増していきます。なるべく安価に早く制作するためにも、参考サイトの中でも最低限の機能がどれかを判断することが大切です。
(4)原稿制作をおこなう
ECサイトの原稿制作を依頼側が行うことは、制作の見積もり金額を下げるための大きなポイントです。ECサイトの原稿とは、サイト上に載せるテキスト全般のことを指します。
ECサイト上でテキストが必要な部分は多数あります。商品を買ってもらうためにも、商品ページや紹介ページを魅力的に見せるようなテキストを用意しましょう。
商品の魅力、使い方、誰に届けたいのか、お客様の声、他店舗との差別ポイントなどを記載することで、顧客がより具体的に商品をイメージすることができ、購買につながります。
また、会社や店舗の情報、送料や返品などの規約、個人情報に関する規約、特定商取引法の記載など、ECサイトで必ず載せておかなければならない情報もあります。
サイト上にそのまま載せる文章になるため、専門用語や業界用語などを使わずに、誰にでもわかる言葉を使いましょう。また、誤字脱字が無いか、文体が統一されているかも確認しておくと、クオリティの高い原稿が作成できます。
(5)商品一覧をつくっておく
どの商品を販売するのか、在庫はどのぐらいあるか、売価と仕入(製造)単価はどのぐらいかといった商品リストを事前に用意しましょう。商品一覧を作成しておくと、出品作業のコストダウンと時間短縮につながります。
ECサイト構築をおこなう場合、お客様に伝える情報はできるだけ多いほうが望ましく、運用や販売面を考えても、整理された状態で管理しておくことで、制作をスムーズに運ぶことができます。また、FacebookショップやGoogleショッピングといった、ネット上の販売チャネルを増やす場合にもスムーズに進みます。
商品リストは、管理がしやすいようにエクセルやGoogleスプレッドシートなどの表計算ができるソフトで作りましょう。
リストには以下のような項目を記載します。
- 商品の管理番号
- JANコード
- 仕入れ値と売価
- 重量
- 商品規格
- 取り扱い開始日
また、商品名、見出し、商品説明なども記載しておくとサイトのSEO対策を行う際にも活用できます。サイト制作の業者によっては、独自のテンプレートがあったりリストの記載項目を指定したりしていることもあるので、確認しましょう。
商品リストを作っておくと、モール型ECサイトへの出店やGoogleのショッピング広告などの出稿にも使えます。また、取り扱い商品のラインナップや情報が変わったときにはリストの情報も更新し、最新の情報で管理しておくことをおすすめします。
(6)商品画像を改善しておく
ECサイトでは、実際に商品を手にとることはできないので、商品画像が購買の意思決定を左右する重要な要素となります。
ECサイト制作会社側で、商品画像の用意や修正も可能な場合もありますが、コストダウンのためにも自社で用意しましょう。
商品画像を改善するポイント
統一感のある画像にする
複数の商品を取り扱っている場合は、統一感のある商品画像にしましょう。画角やアングル、色味などに統一感をもたせることで、見やすいサイトになります。
画像のサイズを軽くする
画像が粗くならない範囲でサイズを小さくしたり、データを圧縮したりします。特に商品画像が複数ある場合は注意が必要です。読み込みの表示速度が遅いとユーザーのストレスなり、離脱の原因になります。
画像のレギュレーションを確認する
モール型ECサイトに出店している場合は、各モールによって画像の大きさ、サイズ、文字占有率など細かくルールが設定されていることもあります。
ECサイト制作を安く早く業者に依頼するためには
ECサイト制作を業者に依頼するときに安く早く済ませたい場合は、素材や原稿の準備など、できることを発注側で行う必要があります。
発注側の作業量が多くなり負担もかかってきますが、自社で素材や原稿を用意することで業者と認識の齟齬も起こりにくく、よりスムーズにイメージ通りのサイトを作ることにもつながります。
また、ECサイトがどのように構成されているか知っておくと、ECサイト公開後に改善が必要になったときに、どこをどう直すべきか判断しやすくなるでしょう。